~ 今日の一言 ~ 「守・破・離」の教えを思い出す

~今日の一言(NO.88

千利休の教えを、和歌の形式にまとめた「利休道歌」 のひとつで、

 師弟関係を重んじる芸道や武道の世界では、稽古や修行の段階を表現するもの

 として、「守・破・離」という言葉がよく使われる。それはこの歌の中に

 ある三文字を引用したものだと言われている。

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  規矩*作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな

  ( 教えを守り続けながらも、いつしかそれを打破り離れていく事も

    大切であるが、そこにある基本精神は忘れてはならない )

  *規範の意味

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  「守」 その道を究めるにあたって、ひたすら師の教えに従い、

      流儀を守りつつ、繰り返し学ぶことで、基本を身に付ける段階

  「破」 今まで学んだ概念を打ち破り、試行錯誤しながら独創性を見出す

      段階
  「離」 様々な経験を積み重ねていく中で、いつしか従来の型から脱して、

      独自のセオリーを発見し、いよいよ師の下を離れる

 

 ⇒ 昨日、大人の「書道教室」に参加(書道は小学生以来)し、

         「」の一字を書いた。

   文字がにじんだり、字の太さもまちまち、バランスも悪い。

   全然うまく書けない。先生の字と比べると全然だめだが、

   なんか味がある字なぁと自画自賛。これでよいのではと思ったときに、

   「守・破・離」を思い出した。

   基本を徹底的に学んでもいないのに、もう独自性?

   基本がわかってもいないのに、自分は大丈夫と言って、好き勝やり始めて

   しまうと、必ずしっぺ返しを食らう。基本をおろそかにしてはいけない。