~ 今日の一言 ~ 巨龍(中国)に挑んだ人たち
~今日の一言(NO.152)~
・「巨龍に挑む(イトーヨーカ堂の中国進出の話)」(著者:湯谷 昇羊)
<心に残った言葉>
✓中国で働くメンバーを募集した際の発言
私が一緒に働きたいものは、
1.利口なものはいらない。行動しないで頭で考える者は必要ない
2.バカもいらない。足手まといになる者は必要ない
3.私が求めるのは大バカ者だけだ。大バカ者とは、ひたむきとか
ひたすらとか、バカの一つ覚えでもいいから精いっぱい努力する者
✓事務登録が上手くいかなかったときの気付き
時間がなく皆に応援してもらったが、意味をよく知らない者の応援が
よくなかった。後々の混乱を招いた。
✓何をしても上手くいかない中、背中を押してくれた言葉
格好をつけている場合じゃない、当社はこうあるべき、
なんてものはない。
ここは中国なんだ。日本の成功体験は通用しない。
✓真の従業員になるための期間
日本人の言っていることを理解するのに2年ほど要した。
そしてそれが自発的になるようになるまでは、さらに時間を要した。
✓当社の基本姿勢
三感「①感動する商品・売り場」「②感激する接客・サービス」
「③感謝する心情・礼節」を実践する
⇒ イトーヨーカ堂の中国進出にあたっての苦闘が生々しく書かれていて
面白かった。1日で読み終わってしまった。
上記内容は、新天地進出に関するマネジメントの指針となりえる
素晴らしい本だった。
また、文化や考え方の常識が違う人たちが一つになり、根を下ろして
行くことの難しさがよく分かった。勉強になりました。