~ 今日の一言 ~ 人との繋がり&モチベーション

~今日の一言(NO.159)~

・人材招待(採用)の極意

 手厚い待遇というのは、誰でも考えるところではあるが、

 物質面で好条件を保証するだけでは、まだ十分と言えない。

 招待したい人材への対応方法によって、来る人のレベルが変わってくる。

 

 ✓ 礼を尽くして相手に仕え、謹んで教えを受ける

   これならば、自分の「百倍」すぐれた人材が来てくれるだろう 

 ✓ 相手に敬意を表し、その意見にじっと耳を傾ける

   これならば、自分の「十倍」すぐれた人材が集まってくるだろう

 ✓ 相手と対等にふるまう

   これでは、自分と「似たり寄ったりの人間」しか集まってこない

 ✓ 床几(しょうぎ:腰掛)にもたれ、杖を握って横目で指示する

   これでは、「小役人」しか集まりません

 ✓ 頭ごなしに怒鳴りつけ、叱り飛ばす

   これでは、もはや「下僕のようなもの」しか集まりません

 (「貞観政要」より)

 

 ⇒ 上記は「人材招待(採用)」の極意であるが、相手の人の

   「協力度合い」や「能力の発揮」に関する極意のような気がした。

    

   また、君主と側近の話(故事)の中で

   そなたは、以前、中行氏(君主)にお仕えしていたが、中行氏が

   智伯氏に亡ぼされたときに、仇を報いるどころかその滅ぼした

   智伯氏に仕えたのはなぜか。

   確かに、中行氏にお仕えしたが、待遇は十人並みだった。

   だから十人並みに報いた。だが智伯氏は、国士として遇してくれた。

   だから私も国士として報いている。

 

   つまり、人との接し方ひとつで、来てくれる人も違うし、

   協力してくれる度合いや能力を発揮してくれる度合いも違う。

   人の献身を期待するためには、まず自分が相手の価値を認め、

   それにふさわしい対応をすることが肝心だ。