~ 今日の一言 ~ 思い邪なし

~今日の一言(NO.141)~

孔子は、詩経には、およそ三百編の詩があるが、

 一言で言うと「思い邪なし」の精神で貫かれているという。

 

 詩経の中に『笑えばえくぼが愛くるしく、目はぱっちりと澄んで

  その上に白粉が匂ってくる』という詩がありますが何か深い意味が

  ありますか」(子夏)

 「絵で言えば最後に白い胡粉で仕上げをするよ」(孔子

 「では礼は心が先で、形はあとでしょうか」(子夏)

 「はじめて詩を語り合えるようになったね」(孔子

 

 ⇒ 詩には、人の思いや季節や自然など、様々なものが描かれており、

   そこから学ぶことは非常に多い。

 

   「思い邪なし」とは、

   心が素直で、偽り飾るところがない。少しも邪悪な考えがない。

   京セラ創業者の稲盛和夫さんの生き方をたどると、ただひたすら

   一生懸命に、人として正しい道を歩んできた純粋さを感じる。

   愚直なまでにまっすぐである。その姿勢は、「思い邪なし」を

   体現し、人生を豊かにしてきているように思える。

 

   稲盛さんとはお会いしたことはないが、家にある稲盛さんの著書は

   年に1回(年末年始に)は、必ず読み返している。

   稲盛さんは、私の心の師匠としている人の一人である。