~ 今日の一言 ~ 800年前の心持ち

~今日の一言(NO.249)~

・稚心(子供じみた心)を去る「啓発録」

 毎日怠けて、安楽なことばかりを追いかけて、親の目を盗んで

 勉強や稽古事をおろそかにし、いつでも父母に寄りかかって、

 自分では何もせず、あるいは父や兄に叱られるのを嫌って、

 常に母のかげに隠れて甘えるなどと言ったことは、すべて子供

 じみた水っぽい心、つまり「稚心」から生ずるものである。

 

 幼い子供のうちは強いて責めるほどのことではないが、

 十三四歳に成長し自ら学問を志す年齢になって、この心がほんの

 少しでも残っていたら何をしても決して上達せず。

 将来天下第一等の大人物になることはできない。

 

 源氏や平家が活躍した時代から織田信長など群雄が割拠した

 時代ごろまでは、十二三歳ともなると父母に別れを告げて

 初陣に参加し、見事敵を討ち取って武名をとどろかせた人も

 少なくない。そのような抜群の働きは稚心をすっかり取り去って

 いたからそこまでできたのである。

 

 ⇒ 自分が十二・三歳(中学生)のときに何をしていたのだろう。

   部活と一応勉強はしていたが、「啓発録」がいうような

   心構えがあったかというと、なかったと思う。

   残念ながら、今でも、この心構えが持てているかは疑問。

     

   今は、800年前と比べものは想像もできないくらい豊かに

   便利になっている。体つきも良くなった。

   しかし、心構えはどうだろうか

   この800年で、精神面は、より良くなったのだろうか?