~ 今日一言 ~ 黎明の鐘

~今日の一言(NO.161)~

勝海舟嘉納治五郎との会話

 嘉納治五郎が、学習院の教員をしていたころ、勝海舟を訪れて

 「しばらく学問に没頭しよう思う」と述べたところ

 勝海舟は「学者になろうとするのか、それとも社会でことを成そうと

 するのか」と尋ねた。

 嘉納治五郎は「後者であり、そのためにしばらく学問をしたい」と答えた。

 勝海舟は「それはいけない。それでは学者になってしまう。

 ことをなしつつ学問をなすべきだ」と忠告。

 

 勝海舟の教えは、嘉納治五郎が、実践的な知に基づく教育を施していく

 基盤となった。

 

 ⇒ 嘉納治五郎は、いろいろな功績や様々な言葉を残しているが

   戦前オリンピック大会初出場をはたした金栗四三(かなぐり しぞう)

   に語った一言(抜粋)が好きだ。

   「何ごとも、最初は辛い。自信もないだろう。

    しかし、誰かがその任務を負わなければならない。

    誰かが礎となって捨て石とならなければ、次の機会はない。

    皆のために『黎明の鐘』になって欲しい

   

   我々も同じである我々のとった道の先に未来がある。

   「自分さえよければ」精神では、駄目なんだ。

   我々の今の活動が、我々組織の礎となって行く、この気持ちを

   忘れずに日々の業務に取り組んで行きたい。