~ 今日の一言 ~ ノーベル賞よりすごい発見

~今日の一言(NO.235)~

竹取物語(日本最古の物語。9世紀後半~10世紀前半頃に成立)

 月の使者から姫を守るために、帝は館の周りを兵でかためるが

 姫は連れ去られてしまう。後に残されたのは、帝への手紙と

 不死の薬。姫のいない世界でいつまでも生きたいと思わないと

 その薬を山で焼くように命じた。

 

詩経詩経は中国最古の「詩篇」で前9~7世紀に成立)

 「葛生」の抜粋

 葛の蔦は延びて雑木を多い 藪の草が野原いっぱいに生えている

 わが良き人はもうここにいない 共にする人もいない 一人居の生活

 葛の蔓はのびていばらを覆い 藪の草が墓所いっぱいに生い茂る

 わが良き人はもうここにいない 共にする人もいない 一人居の閑暇

 夏の日と冬の夜とが積み重なり 百年が経ったあとには 

 彼女のいるところに 私も帰るのだ 

 妻にささげた悼亡の詩で、その悲しみの底に、この現世で

 残りの時間を過ごした後、自分も妻のいるところへ帰って行く

 のだという詩。

 

 ⇒ この物語や詩は、遠い昔につくられたものだ。

   現在は、当時では考えられないくらい進化してきた。

   しかし、過去につくられたいろいろな詩や物語を見ても、

   人の気持ちの根っこのところは変わっていないと思う。

 

   「子供を思う親の気持ち」や「親を思う子どもの気持ち」

   「大切な人を思う気持ち」や「人を思いやる気持ち」

   「相手の人に親切にしてあげたい気持ち」など

   というのは、いつの時代でも、国は違っても、変わっていない。

 

   そして自分の中にこういった思いを持っていると発見した人は

   ノーベル賞などのどんな発見よりも大切なことを発見した

   んだと思う。

     

   今日も一日、明るく、楽しく、元気に、頑張りましょう。