~ 今日の一言 ~ 苦労を買って出る理由
~今日の一言(NO.281)~
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わたしは奸雄(悪知恵にたけた英雄)と呼ばれている。
されども誰もわたしに太刀打ちできんであろう。
正論を吐く者は、奸雄の手によりみな潰される。
君子となった者は、侮辱され、蹴倒され、殺されることさえある。
ゆえに、わたしが目指すのは、志を実現する、奸雄だ。
古より、大奸は忠に似て、大偽(人間の知恵が発達するに従い、
うそをついたりだましたりすることが多くなったという意)は
真に似るという。忠義も奸悪も、うわべだけで、見分けがつく
ものではないのだ。そなたたちは、わたしを見誤った。
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⇒ 易者の人が話しているのを聞いた、
「人を見る目は一朝一夕にはできない」
自分が苦労に苦労を重ねてきたからこそ、目の前に座った人の
雰囲気や顔つきで、その人がどのようなことに悩んでいるのかが
分かると言っていた。
苦労することによって人を見る目が磨かれる。
逆に何の苦労がなければ、人のことを見定めることはできない
と言うことかもしれない。
人との関係が必須な世の中において「苦労は買ってもでろ」
というのは「人の気もちを知る」という点でも必要がある
のかもしれないと思った。